とうとう出ました、3TBHDD。“2.19TBの壁”が登場。

Western Digitalは、容量3TBの3.5インチHDD「WD30EZRS」を発売した。単体の3.5インチHDDとして初めて容量が3TBに到達したことで注目を集めているが、MBR(マスターブートレコード)の容量の壁を越える容量を持つため、利用時にはいくつかの制限がある。
省電力性や静音性に優れる「Caviar Green」シリーズに属するもので、3TBの容量は、750GBのプラッタを4枚搭載することで実現している。ディスク回転速度は、従来のCaviar Greenシリーズ同様公表されてはいないものの、5,400rpm前後の模様。キャッシュ容量は64MB。接続インターフェイスは、従来モデル同様、SATA II(3Gbps)となる。
もちろんWindowsXPでは使用不可能。懐かしき“128GBの壁”問題再来とも言えるかもしれない。今回は“2.19TBの壁”だ。(現在広く利用されている「MBRパーティションテーブル」では、セクタを2の32乗個まで管理できる。となると、セクタサイズが512Bの場合には、512B×2^32=2,199,023,255,552Bまでしか管理できない。しかし、セクタサイズを4KBにすると、2.19TB×8=17.5TB(16TiB)まで管理できる。4KBセクタはWindowsXPでは未対応だ。)


【平澤寿康の周辺機器レビュー】Western Digital「WD30EZRS」 ~世界初、容量3TBに到達した3.5インチHDD - PC Watch