カメラ探訪:富山・石川「聖地巡礼」 アニメで街おこし 住民も活性化願う /北陸

アニメゆかりの地域をファンが訪ねる「聖地巡礼」ブームにあやかり、アニメでの街おこしが富山、石川県で広がっている。自治体だけでなく、町の活性化を願う住民もアニメの力を活用する。アニメを巡る動きを追った。
北陸アニメのけん引役、映像制作会社「ピーエーワークス」(富山県南砺市城端)は08年、絵本作家に憧れる男子高校生の友情や恋愛といった日常を描くアニメ「true tears」を制作。舞台のモデルとなった城端地区にはファンが訪れるようになり、市はキャラクターの特別住民票の販売を始めた。
金沢市湯涌温泉街では、アニメに登場する祭りが現実化。同街を舞台のモデルにした、女子高校生が仲居見習いの修行を通じて成長する「花咲くいろは」(11年、同社制作)に出てくる「ぼんぼり祭り」が9日、開催され、約5000人が参加した。また富山県小矢部市は市ゆかりの武将・木曽義仲巴御前らの電子紙芝居を制作。23日の完成視聴会には全国から約600人が駆け付けた。
住民主導で11月に富山市で開かれる「富山カレーフェスタ!」のキャラクターは立山連峰をモチーフにした髪飾りが特徴の「富山カレーちゃん」。制作者は可愛いキャラを描くのが趣味のねぎタンさん(同県射水市)。主催者は「親しみやすくいろんな人に受け入れられるはず」と語った。アニメのアピール力にますます注目が集まりそうだ。【

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