「iPhone 4S」auがシェア59.5%

10月14日に発売されたアップルの最新スマートフォンiPhone 4S」の売れ行きが、引き続き好調だ。
日本では、ソフトバンクモバイルSoftBank)とKDDIau)の2社が、それぞれ容量の異なる3モデルを販売。BCNでは、「BCNランキング」の集計の際、キャリア・容量ごとに6機種に分けてカウントしている。このため、週間携帯電話ランキングでは、2週連続で1位から6位まで同じiPhone 4Sが並び、従来型の携帯電話、国内メーカー製の端末がトップ10内から姿を消すという異例の事態となっている。
ソフトバンクモバイルiPhone 4Sは、10月14日の発売以来、入荷待ち・予約受付中の品薄状態が続いている。量販店だけではなく、街の携帯電話専門ショップでも同様のようだ。全国的に品薄・品切れで、基本的に「予約しなければ買えない」と思っていたほうがいい。1店舗あたり、少ないところで30人、多いところでは100人を超える予約者を抱え、「(今から予約して)いつ渡せるのかはわからない」(携帯電話ショップ店員)という。こうした状況は過去のiPhone発売時や、昨年冬のAndroid搭載スマートフォンの発売ラッシュ時にも発生しており、ある意味、予想通りといえるだろう。
一方、auiPhone 4Sは、地域や店舗にもよるが、先週の時点では予約なしで購入できるケースが多かったようだ。KDDIは、当初iPhone 4Sを取り扱うauショップを一部に限定し、量販店を販売の中心に据えた。その結果、取り扱いのある店舗では、在庫に若干の余裕が生じたようだ。対して、ソフトバンクモバイルは、最初からほぼすべてのソフトバンクショップで取り扱い、全国どこからでも買えるオンラインショップでも注文を受け付けたため、全店レベルで品薄に陥ってしまった。
KDDIは、10月28日からauショップ全店でiPhone 4Sの取り扱いを開始する。オンライン販売の有無以外はソフトバンクモバイルとほぼ同じ条件になり、同様に品薄となる可能性がある。こうした状況を踏まえたうえで、数字をみていこう。
なお、あくまでも「量販店の実売データ」である「BCNランキング」にもとづくもので、アップル直営店やキャリアのショップなど、すべての販売店を網羅した数値ではない点はあらかじめお断りしておく。また、販売状況は日々変わっており、地域差・店舗差も大きい。在庫の有無や入荷までの期間などは、実際に店舗に行ったり、電話で問い合わせたりして確認してほしい。
前週に引き続き、「iPhone 4S」が1位から6位まで独占! 1位はau版32GB
量販店の実売データを集計した「BCNランキング」によると、iPhone 4S発売2週目に当たる、10月第3週(2011年10月17〜23日)の携帯電話全体の販売台数1位は、「iPhone 4Sau版の32GB、2位は「iPhone 4Sau版の16GB、3位は「iPhone 4SSoftBank版の16GBだった。1位から6位まで「iPhone 4S」が並んでいる点は前週、10月第2週(10月10〜16日)と同じだが、前週1位だった「iPhone 4S」のSoftBank版の64GBが6位に後退するなど、順位はがらりと変わった。1位をはじめ、同じ容量同士を比べると、すべてau版がSoftBank版を上回っている。
キャリアごとに別の機種とみなすと、auの「iPhone 4S」がシェア25.0%で1位、ソフトバンクの「iPhone 4S」がシェア17.0%で2位となり、3番手にシェア6.8%でソフトバンクの「iPhone 4」が続く。価格の安さ、入手のしやすさから、あえて前機種の「iPhone 4」を選んだ人も少なからずいたようだ。10月第3週の「iPhone 4S」の総販売台数は、前週の6割程度に減少し、それに伴って、「iPhone 4S」のシェアは前週の53.7%から41.9%へダウンした。それでも他の機種に比べると、ケタ違いの売れ行き、驚異的なシェアの高さだ。

以下はリンク先へ。
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/bcn/20111028-OYT8T00560.htm