車と衝突 特急サンダーバード脱線

午前6時6分ごろ、加賀市大菅波（おおすがなみ）町のＪＲ北陸線の踏切で、富山発大阪行き特急サンダーバード2号が兵庫県尼崎市稲葉荘2丁目の無職（79）の乗用車と衝突した。電車は車を300メートル引きずり、1両目の一部が脱線。 事故発生時、自動車の運転手は車外に出ており、運転士や乗客約90人にけがはなかった。乗客は約3時間20分間、電車内に閉じ込められた。事故の影響でダイヤは大幅に乱れ、運転再開は午後7時以降になる見通し。（※午後6時09分に下り線、午後6時45分に上り線が運転再開している）
現場は加賀温泉―大聖寺駅間の新菅波踏切で、耕運機を除き、乗用車などの通行は禁止されている。電車に引きずられた車は大破、電車は同市大聖寺東敷地町の新敷地踏切付近で停止し、1両目の前輪が脱輪した状態となった。
　大聖寺署によると、車は電車の右前方から踏切内に進入したところで線路に引っ掛かっ て立ち往生していた。自動車の運転手は「金沢に住む知人宅に向かう途中で道に迷った」と話しているという。
踏切には警報機と遮断機が付いているが、自動車の運転手は警報機を鳴らさず、手を振って列 車を止めようとしていたという。大聖寺署は列車往来妨害の疑いなどもあるとみて、詳しい事故原因を調べている。
事故に遭った電車の乗客は29日午前9時半ごろ、JRが手配したバスやタクシーに乗り換えて金沢や福井方面へ移動した。
この事故の影響で北陸線は29日正午現在、小松―芦原温泉駅間で上下線ともに列車の運転を見合わせており、サンダーバードやしらさぎなど特急列車を中心に計70本が運休した。普通列車は金沢地区が小松、福井地区が芦原温泉で折り返し運転を行っている。
JR金沢駅は列車運休で足止めを食らった利用客で混雑し、駅員が説明や対応に追われた。小矢部市の女性（74）は「宮崎県へ紅葉を見に行く予定だったが、あきらめた」と肩を落とした。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111129-OYT1T00538.htm
http://www.hokkoku.co.jp/subpage/E20111129001.htm
http://www.asahi.com/national/update/1129/OSK201111290007.html
http://www.47news.jp/CN/201111/CN2011112901001252.html
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111129/t10014268381000.html
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