昨日の北國新聞朝刊より「金沢のラッピングバス 市が統一基準案 広告、窓枠下に制限 景観に配慮、来年4月本格導入へ」

金沢市は26日までに、車体全体を広告で飾るラッピングバスの本格導入に向け、統一基準案をまとめた。広告面を窓枠下に制限する一方、窓枠を黒塗りにしてデザインが映えるようにように配慮。景観との調和とにぎわい創出を両立した独自基準となる。9月7日の市屋外広告物審議会の答申を受け、来年4月の本格導入を目指している。
ラッピングバスは車体全体を飾る移動広告物。姉妹都市交流で訪欧中の山野義之市長が25日、仏ナンシー市のジャン・ミシェル・ベルレモン助役との意見交換で金沢の景観政策として紹介した。
統一基準案では1.車体ベース色を白色に統一 2.窓枠のブラックアウト化(黒色に塗装し目立たなくする) 3.キャンバス(広告掲出部分)を窓枠から下の部分に制限−とする。
市屋外広告物審査会では、ベースを白塗りにすることで「金沢の四季の風景に調和する」「企業のイメージカラーに合わせやすい」などの意見があった。バス事業者が制作しやすい利点もある。窓枠を黒塗りすることでキャンバスが引き立ち、広告のデザイン性をより強調できるという。
金沢市は41の中核市の中で唯一、ラッピングバスの走行を認めてこなかった。2008年から社会実験として試行し、現在、北陸鉄道が13台を運行。9月末の実験終了を前に、市は基準づくりを進めた。統一基準を設定することで、利用者が路線バスと認識しやすく、無秩序な広告を避ける狙いがある。
新たなラッピングバスのデザインは市審査会を経て認められる。山野市長は「センスのいいラッピングバスはまちににぎわいをもたらす。バスをキャンバスに見立てデザイン性を競い合ってほしい」と話した。


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