まず環境の確認

フレッツ光ネクストシリーズは光回線の部分が1Gbpsでつながっています。そして今までの標準ファミリータイプやマンションタイプはONU等で100Mbpsに絞られています。またハイスピードタイプは光区間ONUのLAN側共に1Gbpsでつながっていますが、NTTのフレッツ網とISP間がハイスピードタイプ契約の各ユーザーに対し200Mbpsの制限をしています。(IPv6契約者はIPv6通信に限り下り1Gbps、上り200Mbps制限)
なのでハイスピード契約者でもNTTのフレッツ用速度測定(IPv6版)では200Mbps以上の下り速度を計ることができます。まずこのサイトでしっかりと速度が出るかどうかを確認しましょう。

NTT西日本 フレッツ光ネクスト NGNサービス情報サイト(IPv6専用)
http://www.flets-west.jp/
このサイトの右下の「速度測定はこちらから」をクリックし速度測定用ページへアクセス。次のページでは各県域の速度測定を実施する。住んでいる県域のリンクがない場合は「大阪府」を選ぶ。次に測定ページが出るのでそのまま「通信速度測定 START!」をクリックする。(要JAVA
なお、標準でマルチ計測になっているのでそのまま計測することをオススメする。
ここで速度が出なければまずパソコンからONUまたはHGW(ホームゲートウェイルーター)までの間の通信状況を確認する必要がある。このサイトはNTTサーバーなので、インターネットまで通信しているわけではないため、他の通信の影響を受けることは少ないためである。
まず速度が出ない原因として、1.PCの不良・不調、2.無線(Wi-Fi)である、3.有線が遅いのどれかに当たると思われる。
まず、1.PCの不良・不調は回線側をいろいろ触ってもどうにもならないため、PCを修理または買い換えを検討しないといけない。やはり動作が遅いとネットも遅く感じてしまう。PC自体の処理が追いつかなくなってしまうためだ。まず最低限のスペックとしてWindowsVista以降のPCでメモリは最低2GBは必要であると思われる。XPだと大きなデータの処理が追いつかない可能性がある。
2.無線(Wi-Fi)を使っていた場合、最新の物を使っていても回線の速度が全て出るわけではない。まず現行品でも300Mbpsか450Mbpsしか無線区間がリンクしない。またリンクしても無線の通信は半分近くに落ちる。理由は無線区間の通信方式が「半二重通信」と呼ばれる物を使っているためである。

半二重通信とは:一方が送信している間は受信を行うもので、伝送方向を切り替えられるもの(Half Duplex)
Wikipediaより:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A4%87%E4%BF%A1

つまり上りと下りが同時に通信することができない。そのため300Mbpsでリンクしていても半分近くの速度になってしまう。ついでに無線なので途中でデータが欠落してもいいようにエラー修正などもできるように設計されており、実際に半分の速度で通信するのも難しい。(無線ルーターや無線子機の機種や環境によって左右されるので一概に言えない部分ではある)
そういった事を考えても光が1Gbpsで無線が300〜450Mbpsではやはり速度を生かし切れない。なので無線を利用していた場合は有線に切り替えること。
3.有線が遅い。有線は物理的につながっているため一番安定して速度が出る。しかし、1Gbpsに光の速度を有効にするには有線も1Gbpsでつながらなければ意味が無い。
そのため実際にリンクアップしている速度を確認する必要がある。
Windows8ローカルエリア接続「イーサネットの状態」注意:IPv6接続にも「インターネット」と出ているのは当方がIPv6契約をしているためである。

画像では1Gbpsでリンクアップしているが、ここが100Mbpsだったり10Mbpsだったりすると速度がでない。でない理由としてはLANポートの速度設定に誤りがあるか、LANケーブルが対応していない、又は故障しているかだ。1Gbpsにならない場合、PCの仕様書を確認することをお勧めする。また以前1Gbpsでリンクしていたのに100Mbpsでしかつながらない場合はLANケーブルの故障を疑おう。私も過去にケーブル内断線で100Mbpsしか出なかった経験がある。