本日の北國新聞夕刊より「映画館は『花いろ』一色 県内先行上映に全国からファン 開場前から長い列」

金沢市の湯涌温泉をモデルにしたアニメの劇場版「花咲くいろは HOME SWEET HOME」は9日、全国公開に先駆けて石川県内の4劇場で先行上映が始まった。「花いろ」人気の高さを示すように、県外から大勢のアニメファンが押し寄せ、朝一番の上映を見ようと、各館には開場前から長い列ができた。前日入りして湯涌温泉に宿泊したファンも多く、熱気に沸いた。
金沢市高柳町のユナイテッド・シネマ金沢では、午前8時半の開場を前に約300人が列をつくった。
一番乗りは、鳥取県倉吉市の2級建築士（24）のファン仲間3人グル ープ。男性は車で8時間掛けて金沢入りし、午前3時から開場を待ったという。「公開をずっと待っていた。胸の高ぶりが抑えられない」と興奮気味で、「明日も鑑賞して2日間で花いろの世界に浸りたい」と話した。
「花咲くいろは」は東京から石川の老舗旅館に引っ越してきた女子高生が奮闘する青春 ドラマで、2011年にテレビアニメとして放送された。ファン待望の劇場版となり、岡山県津山市の会社員（23）は「一生懸命に生きるすべての登場人物に感動し、涙をこらえるのが大変だった」と大満足。「これから湯涌温泉に行ってアニメ、映画の世界を楽しみたい」と話した。
県内の上映館は、ユナイテッド・シネマ金沢のほか、ワーナー・マイカル・シネマズ御経塚、イオンシネマ金沢フォーラス、シネマサンシャインかほくの4館。午後からは、各館で主人公松前緒花役の伊藤かな恵さんや、輪島巴役の能登麻美子さん＝金沢市出身＝ら 声優5人が舞台あいさつを行った。
30日から全国公開される。

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