本日の北國新聞朝刊より「穴水-金沢 快速列車 春も運行 来月4、5日ツアーと連動 新幹線開業へ四季通じた需要探る」

北陸新幹線金沢開業に向けた二次交通の実証実験として、県は5月4、5日に、のと鉄道穴水駅とJR金沢駅を結ぶ快速列車をリレー運行する。春に行うのは初めてで、新幹線開業後の本格運行に備え、四季ごとの需要を探りたい考えだ。穴水町ので体験ツアーと連動させて能登への周遊を促し、将来の新幹線効果の波及を目指す。
県や市町で構成する「能登地域二次交通対策実行委員会」が中心となり、鉄道会社と連携して運行する。地元の協力も得て、袋に実証運行を組み込んだツアーを設定した。
往路は普通列車を活用し、金沢駅を午前8時11分に出発。七尾駅で、のと鉄道に乗り換え、同10時半に穴水駅に到着する。
ツアーは、七尾駅からソムリエが同乗してのとワインの試飲を楽しみ、穴水でワイン工場などを巡るコースや、のと鉄道の線路ウォークとディーゼルカーNT200の運転体験コース、穴水病院長の講話を交えた健康ウォーキングコースなどを設けた。
実証運行となる復路は、のと鉄道の臨時快速列車「能登里山里海号」を使い、穴水駅を午後4時8分に出発。七尾駅でJRの臨時快速列車「でか山・花嫁のれん号」に乗り換え、金沢駅に同6時に着く。往路に比べ、移動時間は約30分短い。
実証実験は、2011年9月に2日間、直通列車を運行。12年は8、9、10月に直通列車、1月にリレー列車をそれぞれ走らせ、延べ1179人が利用した。
県は春以外に、今年度も夏秋冬の実証実験を計画している。県交通政策課は「鉄道をどう活用し、どんなイベントであれば客に受けるか、新幹線開業までにノウハウを積み重ねたい」としている。