10月1日の日本経済新聞夕刊より「表記に『長野』残す 15年春に金沢遠心の新幹線 JR東 知名度や利便性 考慮」

東日本旅客鉄道JR東日本)は2015年春に長野−金沢間が開業する新幹線の案内表示に「長野」の表記を残すことを決めた。法律上の正式名称は北陸新幹線だが、長野新幹線の呼称が定着していることや、冬季五輪の開催などで国際的にも知名度が高い長野を明示した方が利用者にも分かりやすいと判断した。
駅での案内表示などに表記を残す。「北陸・長野」「北陸(長野)」など具体的な表記法は今後に詰める。長野県内には外国人に人気の軽井沢や上高地といった観光地も多い。利便性を重視し長野を経由することが分かるようにする。延伸後の表記を巡っては長野県が長野の存続を主張。石川県などでは異論もあった。
長野から在来線に乗り継ぐと東京−金沢は5時間以上かかるが、新幹線は約2時間半。延伸後の路線はJR東とJR西日本の管内にまたがる。JR東の決定は全区間にも影響を与えそうだ。