本日の福井新聞朝刊より「三国感じる物語見て モデルにした町 舞台『グラスリップ』坂井 監督ら製作発表会」

坂井市三国町などをモデルにした町を舞台に、高校生の青春を描くテレビアニメ「グラスリップ」の製作発表会が25日、同市のみくに文化未来館であった。監督や主要声優陣が登壇。同町内の名所やイベントをモデルにした経緯や登場するキャラクターを紹介し、「すてきなストーリーのきれいな作品。楽しんでみてほしい」と呼びかけた。
アニメ製作を進めている富山県南砺市の映像製作会社「ピーエーワークス」が開き、一般公募した約350人が観覧した。
アニメは同社のオリジナル作品。坂井市三国町周辺のエリアをモデルにした「日乃出浜」を舞台に、ガラス工房を営む家に育った主人公・深水透子や転校してきた沖倉駆ら高校生6人を中心とした青春ドラマを描く。作中、港町の風情ある町並みや壮大な水中花火、特徴のある洋風建物など町内の景観やイベントを彷彿とさせる場面が登場する。
製作発表会では西村純二監督をはじめ、透子役の深川芹亜さん、駆役の逢坂良太さんら高校生を演じる声優6人、同社の堀川憲司社長が登壇した。声優らは演じるキャラクターの性格や特徴などの設定を紹介。西村監督は「現代の高校生の恋愛を描くラブコメディーにファンタジーの要素を加えた」と話した。また、昨夏見た三国花火大会の印象を生かしたシーンが第1話に登場することや、作品の核となるイメージ画像に同町内の白山神社の雰囲気を取り入れたことなどを明かした。
堀川社長は同町内を舞台のモデルに選んだことについて「物語の設定に基づき海と山、祭りがあり、土地に文化が根付いているところを探した。大きな花火大会があり絵になっている町。一発で決めた」と語った。作品には同町のほか、あわら、福井両市を舞台のモデルにしたシーンも登場する。
同社は、高校生の青春を描いた南砺市城端地区がモデルの「true tears」(2008年)、金沢市湯涌温泉がモデルの「花咲くいろは」(11年)を制作し、人気を得ている。堀川社長は「北陸3部作と言われる作品になるよう頑張りたい」と意気込みを語った。
作品は1話30分。県内では今年7月に福井テレビなどで放映が始まる。
発表会では主題歌を歌うアーティストのライブもあった。