「花咲くいろは」『痛車』大挙 花咲く湯涌温泉 北國新聞朝刊

新聞記事大きすぎ。なんとかスキャン。

痛車」大挙 花咲く湯涌
アニメ「いろは」のモデル 全国から「聖地巡礼

金沢市湯涌温泉を訪れた際、同温泉をモデルにしたアニメ「花咲くいろは」のキャラクターがドアに大きく描かれた車を目にした。人目を引くなあと思っていると、背後から「いい車でしょう?」との声。聞けば、花咲くいろはの全国的な人気で、こうした車に乗って同温泉を訪れる熱烈なファンが増えているという。

車の持ち主は会社員、Aさん(25)=津幡町南中条=と友人の会社員Bさん(22)=岡山県鏡野町=。Aさんの軽ワゴンのドアには「花咲くいろは 鶴来民子」の文字とセーラー服姿の少女が大きく描かれている。ボンネットには「鶴来民子至上主義」。かなり目立つが、県警によると、過剰な塗装で視界不良になったり走行に支障がない限り、道交法上問題はない。

 痛々しい見た目

人目は気にならないかとAさんに尋ねると、「民子さんと一緒に走っているのを見てもらえる喜びのほうが大きいですね」。キャラクターへの思い入れはかなりのようだ。2人によると、アニメやゲームのキャラクターなどの絵やステッカーで塗装した車は「痛車」と呼ばれる。見た目が痛々しいというのが名前の由来らしい。
車体に直接、絵を描く人もいるが、キャラクターを描いたシートを特注し、車体に貼るケースが多い。気軽に取り外しできるマグネットシールを作って休日だけ痛車を楽しむ人もいる。

痛車というネーミングと異なり、実際にはカラフルで見た目もいいが、なぜ全国からこうした車に乗って湯涌を訪れるファンが増えているのか。Bさんに尋ねると「それは聖地巡礼のためですよ」。アニメファンが作品の舞台を訪れることをイスラム教徒のメッカ巡礼になぞらえ、「聖地巡礼」と呼ぶそうで、痛車で湯涌を訪れることがファンの間でステータスになっているのだという。

前年同期比26%増

この「聖地巡礼」は湯涌温泉の観光客数を確実に押し上げている。同温泉観光協会によると、旅館などの宿泊者数は今年7、8月ともに前年同期比26%増となり、特に関東から訪れた客は2ヶ月間で1615人と倍近くになった。
取材を終えた後、2人から「こういう車に乗っている男の人にあこがれませんか」と聞かれた。趣味に情熱を注ぐことができる男性は魅力的だが、これだけ派手な車でデートするのはちょっと恥ずかしいかな。

※新聞上には本名が出てきますが、こちらでは伏せさせて頂きます。なお記者は女性です。

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