「mova」が3月31日にサービス終了、19年の歴史に幕

NTTドコモの第2世代(2G)通信方式の携帯電話サービス「mova(ムーバ)」と、パケット通信サービス「DoPa」が、3月31日24時にサービスを終了する。
mova」は、第2世代のPDC方式による携帯電話として1993年3月にサービスを開始し、これまで19年にわたり提供されてきた。1997年にはパケット通信サービスの「DoPa」や「10円メール」「ショートメールサービス」を開始、1999年には「iモード」のサービスを開始するなど、movaでは通話以外のサービスも多くのユーザーに使われるようになった。
movaの契約数は、2003年8月の4440万8400件がピークで、その後は2001年10月に開始した第3世代(3G)携帯電話サービス「FOMA」へのユーザーの移行が進んでいた。movaで使用する周波数帯の再編もあり、2008年11月30日にはmovaの新規受付が終了となり、2009年1月にはmovaのサービスを2012年3月31日に終了することを発表。ユーザーに移行を案内してきた。2012年2月末時点でmovaの契約数は34万4900件。
movaのサービスは3月31日24時に終了し、契約は自動的に解約となる。4月1日からmovaは利用できなくなるため、NTTドコモでは継続利用を希望するユーザーに対して、3月31日までにFOMA・Xiへの機種変更を行うよう呼びかけている。利用している携帯電話がmovaであるかは、充電器の差込口で見分けることができる。movaの場合は丸い部分が2つ、FOMAの場合は丸い部分が1つとなっている。
同じPDC方式を利用していたソフトバンクテレコムは、2010年3月末にPDC方式のサービスを終了している。また、周波数帯の再編に伴い、KDDIau)も「CDMA 1X」サービスおよび「CDMA 1X WIN」のau ICカード非対応機種のサービスを、2012年7月22日に終了することを発表している。

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