本日の北國新聞朝刊より「かかしにわくわく 湯涌の道 イチロー、『花いろ』・・・『奥座敷』新名物に」

金沢市中心部と湯涌温泉を結ぶ県道金沢湯涌福光線周辺に、一瞬人間と見間違えそうな「リアルかかし」が次々と現れ、話題となっている。街道沿いの田園風景や温泉街にひょっこりと見せる姿は観光客や住民に好評で、「金沢の奥座敷」の新たな名物になりそうだ。
街道沿いに設置されている「リアルかかし」は、バットを構えるイチロー選手や土手を滑るスキーヤーなど約20体。湯涌・東浅川地区の住民や公共施設の有志でつくる「湯涌・ゆず街道かかしファンクラブ」が6月から設置を始めた。
湯涌温泉観光協会周辺では洗濯板で洗い物をするおばあちゃんが観光客を出迎え、温泉街入り口では同温泉をモデルにしたアニメ「花咲くいろは」のキャラクターを模したかかしも登場した。
かかしの写真を撮る観光客も多く、同温泉観光協会の安藤精孝会長は「宿泊客に、楽しみながら温泉街へ向かってもらえる。魅力の一つとして成長してほしい」と期待する。
「かかしファンクラブ」は、かかしの面白さをより多くの人に知ってもらおうと、7月から「かかし作り教室」や児童対象のワークショップを開催。8月末までに計44体を制作しており、10月6日の「湯涌ぼんぼり祭り」までに順次、街道沿いでお披露目する予定で、同クラブの黒沢伸事務局長は「かかしをもっと増やし、湯涌を訪れる人の楽しみとして定着させたい」と話した。