本日の北陸中日新聞朝刊より「南砺限定アニメ『恋旅』公開開始 ファン集合」

試写会やトーク 登場風景の魅力紹介
南砺市を舞台にし、市内でしか見られないオリジナルアニメ「恋旅〜True Tours Nanto〜」の公開が28日始まった。ファンが作品の舞台を訪れる“聖地巡礼”を地域活性化につなげる「アニメツーリズム」の仕掛けで、全国からの誘客に一役買う。
恋旅〜True Tours Nanto〜は市内の風景や自然を背景に男女の恋模様を描き、旧八町ごとに異なる物語計3本で構成されている。
公開に合わせ、市城端伝統芸能会館で開かれた完成試写会やトークショーには、事前申し込みのあった約300人が詰め掛けた。市内を訪れた上で、専用のアプリを入れたスマートフォン(多機能携帯電話)かワンセグ放送でしか視聴できないため、6割が県外のアニメファン。あいさつした田中幹夫市長も「みなさんに見せたいものがある。南砺に来てほしい」とアピールした。
トークショーではアニメを制作した会社「P.A.WORKS」(南砺市城端)の堀川憲司社長や西村純二監督らが見所を紹介。作品に登場する瞑想の館や赤祖父湖の魅力に触れながら、堀川社長は「地元では見慣れた風景を、各地から来た人にも見て回ってほしい」と話した。

「『アナザー』の原画特別展 巌浄閣 JR福野駅や散居村など描く」
南砺市の風景が作中に登場するアニメ「Another」(アナザー)の原画やグッズを集めた特別展が5月6日まで、同市苗島の洋風建築校舎「巌浄閣(がんじょうかく)」で開かれている。
原作は、作家の綾辻行人さんが2009年に発表した学園ミステリーサスペンス小説。同市城端アニメ製作会社P.A.WORKS」がアニメ化し、昨年テレビ放送された。巌浄閣のほかJR福野駅や散居村など、南砺の名所や風景が描かれている。
展示は同社が制作したアニメ「恋旅〜True Tours Nanto〜」との相乗効果も狙い、市観光協会福野支部が企画。同社から借りた原画スケッチやキャラクターの等身大パネルなど95点が並ぶ。
入場無料。30、5月1、2日休み。5日までは毎晩、巌浄閣がライトアップされる。