北國新聞朝刊より「氷室に雪たっぷりと 金沢・湯涌温泉で仕込み」

金沢市湯涌温泉で26日、冬の風物詩「氷室の仕込み」が行われ、雪やみぞれの中、地元住民と観光客が、同温泉玉泉湖畔の氷室小屋に雪をたっぷりと詰め込んだ。
氷室の仕込みは6月の「氷室開き」まで小屋に貯蔵する雪を詰め込む作業で、1986(昭和61)年に同温泉観光協会が復活させた。今年は雪不足が心配されていたが、先週まとまった雪が降り、予定通り開催した。
清めの儀式の後、市民らがスノーダンプやスコップで雪をかき集め、深さ2.5メートルの小屋に運んだ。金沢学院大ラグビー部19人が手伝いに訪れ、小屋の中で雪を踏み固めるなどして汗を流した。仕込み作業は2月まで続く。

雪だるま作りで江戸村にぎわい

仕込みに合わせ、金沢湯涌江戸村で雪だるまコンテストが開かれた。市内外の親子ら14組約60人が参加し、手のひらサイズや、かまくらのように中が空洞になっている雪だるまを作った。金沢湯涌夢二館では夢二の作品に関するスタンプラリーが開催された。

最多4万4千人舌鼓 穴水ジャンボかきまつり最終日
穴水町観光物産協会の「雪中ジャンボかきまつり2014」は最終日の26日、同町あすなろ広場で開かれ、2万4千人(主催者発表)が訪れた。2日間で過去最多となる4万4千人が総延長300メートルの炭火コンロで熱々のカキを味わい、心身を暖めた。
まつりは「能登半島穴水まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」の特別イベント。炭火コンロは開場直後から満席状態が続き、能都産カキは2日間で過去最高の12万個が売れた。
特設ステージでは、輪島・和太鼓虎之助や穴水町出身の北脇貴士さん、三輪一雄さんの歌謡ショーなどが会場を盛り上げた。
能登半島穴水まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」は3月末まで。町内9店舗のまつり加盟店で、炭火焼きがきやかきフライなど計6品で3990円(税込み)のフルコースが味わえる。前日までに加盟店への予約が必要となる。