本日の北國新聞朝刊より「『花いろ』再現 湯涌ぼんぼり祭り 地元に根付きファンも定着 『この土地が好きに』4年目『1万2千人超』」

金沢市湯涌温泉がモデルのアニメ「花咲くいろは」に登場した祭りを再現する「湯涌ぼんぼり祭り」は11日、同温泉街で行われ、昨年を上回る1万2千人以上(主催者発表)の来場者がぼんぼりに照らされた湯の町の散策を楽しんだ。4回目の今年はアニメをきっかけに湯涌の土地柄にほれ込んだ来場者や、地域の風物詩として参加する近隣住民の姿が目立ち、地元の祭りとして新たな広がりを見せた。
メーン行事「ぼんぼり巡行は午後8時に出発。地元住民は、ファンが願い事を書いた「のぞみ札」が入ったかごを担いで練り歩いた。玉泉湖畔の特設ステージでは、祝詞が奏上された後、のぞみ札が焚き上げられた。
初めて訪れたという金沢市小坂町の専門学校生Aさん(19)は「温泉街の雰囲気がすごくいい」と満足げ。神奈川県藤沢市のサービス業Bさん(25)は今年で3回目の参加。「きっかけはアニメだけど今はもうこの土地のファン。人の温かさが魅力」と「花いろ」がつないだ湯涌との縁に笑顔を見せた。
今年は金沢湯涌みどりの里の出店ブースに地元住民が初めて参加し、イノシシ肉や野菜など、湯涌産の食材をふんだんに使った鍋を振る舞った。ピーエーワークスのある南砺市もブース出店した。
実行委員会の山下新一郎実行委員長は「アニメをきっかけに湯涌の魅力を知ってくれる人が増えてありがたい。祭りの骨子を大事に湯涌の良さを一層分かってもらえる工夫をしていきたい」と話した。
みどりの里などでは、金大アカペラグループがアニメのオープニング曲を披露、金沢学院東高の太鼓、遊学館高の吹奏楽演奏などが行われ、会場を盛り上げた。福井の三国節も祭りに華を添えた。金大では今年初めて「ジョイントフェスティバルin北陸」が行われた。