本日の北國新聞朝刊より「花いろ『聖地』グッズ撤去 西岸駅 のと鉄道、4月に 無関係の物目立ち『やむを得ず』置いた人に引き取り促す」

アニメ「花咲くいろは」に登場する駅のモデルとなった。のと鉄道西岸駅(七尾市)で、駅舎に並ぶ大量のアニメグッズが4月1日で撤去される。作品の舞台を訪れる「聖地巡礼」の記念にファンが置いていき、数は200個を超える。のと鉄道穴水町)はアニメ効果で能登を訪れるファンに感謝しながらも、作品と無関係の物も目立つようになり収拾が付かなくなったとして「やむを得ない処置」(同社)を取る。
西岸駅は「花咲くいろは」の主人公が通学に利用する「湯乃鷺駅」のモデルで、年間を通して大勢のファンが訪れる。駅舎の本棚の上や壁には、ファンが持ち込んだフィギュアやストラップなどがぎっしりと並ぶ。
のと鉄道によると、無人駅だが、グッズは普段からきれいに整理されており、駅利用者から苦情が寄せられたことはないという。ただ、「花咲くいろは」とは別のアニメグッズや個人の名刺なども置かれるようになり、今後も増加が見込まれるため、同社がいったん整理することにした。
グッズのほか、駅舎にはファンが置いたとみられる「聖地巡礼ノート」があり、現在は26冊目になった。全国のファンがアニメに関する思いを書き込むノートで、台湾や韓国、ミャンマーなど海外のファンも目立つ。ノートは撤去せず、今後もファンが書き込めるようにする。
過去のノートはつづられ、他にも作品に関係する新聞記事の切り抜きや雑誌などが本棚に並ぶ。のと鉄道では、誰が持ち込んだかは把握しておらず、全てファンの手で管理されているとみられる。
花咲くいろは」は2011年の放映後も、根強い人気があり、昨年10月、のと鉄道が運行する「花咲くいろは初代ラッピング列車」の退任式では西岸駅に約700人が集まった。
のと鉄道は交流サイト「フェイスブック」などでグッズの撤去を知らせ、元の所有者に引き取りを呼び掛けている。担当者は「引き続きファンが集い、愛される駅を目指したい」と話した。