本日の北國新聞朝刊より 「氷室の雪氷 金沢-東京480キロの旅 雪献上自転車で再現」

ボーイスカウト津幡第1団は8月、金沢・湯涌で保存されている「氷室の雪氷」を自転車で東京まで運ぶ。加賀藩前田家が徳川将軍家に献上した伝承の再現で、約480キロを走破する「挑戦の夏」に15〜18歳の男女団員8人は燃えている。
同団は来年発足50周年を迎える。地元の歴史を学び、決して諦めない気持ちを養おうと記念事業として自転車による「氷室行脚」を行うことにした。
ベンチャー隊、ローバー隊の高校生や専門学校、高専生8人とサポートの大人6人による一行は8月8日、金沢城河北門から出発する。往時の道のりをたどろうとコースは旧北国街道や中山道を選び、同12日に加賀藩上屋敷があった東大赤門前に到着する予定だ。
雪氷約50キロを2重の桐の箱に入れてリヤカーに乗せ、自転車で引く。もう1台自転車が伴走し、約15キロごとに運転を交代する。サポートメンバーがトラックに乗って後ろに続く。
同団はこれまで、雪の溶け具合について専門家から助言を受けたほか、最大の難所となりそうな長野、群馬県境の碓氷峠などコースの下見、津幡から魚津までの試走などを行った。湯涌での雪詰めや氷室開きにも参加した。
一日に進む距離は約100キロ。団員は毎日のランニングなどで鍛えている。登下校の約1時間をバスから自転車に変えた人(16)は「計画を聞いた時は驚いたが、準備を進めるうちにできそうな気がしてきた。赤門までしっかり完走したい」と意欲をみせた。


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