本日の北國新聞朝刊より「初代花いろ列車運行延長 湯涌ぼんぼり祭り後10月13日まで のと鉄道 存続求めるファン多く」

のと鉄道で、31日にラストランを迎える予定だった「花咲くいろは」の初代ラッピング列車が運行を延長することになった。2012年3月に運行を開始した車両はアニメファンの人気を博し、運行終了が決まって以降、ファンから存続を訴える手紙や要望書などが約100件寄せられていた。同社はファンの期待に応えて10月13日まで延長し、列車の利用促進を図る。
花咲くいろは」はピーエーワークス南砺市)が金沢市湯涌温泉七尾市のと鉄道西岸駅などを舞台に製作したアニメで、2011年4月から同9月まで放映されていた。昨年は劇場版が全国で公開されるなど、アニメファンの間で根強い人気がある。
のと鉄道はラッピング列車を次々と導入し、「花咲くいろは」が描かれた車両は現在、3台が運行している。初代の運行終了を公開した7月下旬以降、延長を願うファンの声が多数寄せられ、同社は関係機関と協議して運行継続を決定。10月11日に湯涌温泉で同アニメに登場する祭りを再現した「第4回湯涌ぼんぼり祭り」の後まで続けることにした。
同社のラッピング列車は、アニメ放送終了後も主に県外ファンの団体が車両を貸し切って撮影会をしたり、沿線地域の保育所が遠足に使ったりするなど、幅広い年代から支持されている。今月はラッピング列車3両を連結させた撮影会が3日間、穴水駅で開催され、約600人のファンが集まった。
同社は31日に、初代と2代目のラッピング列車を連結させ、車両内をキャンドル風のLEDライトであかりをともす「花咲くいろは あかり列車」を運行するイベントを計画している。担当者は「ファンの要望が想像以上に届いた。列車に愛着を持ってくれたファンの期待に応えたい」と話した。